医療従事者と製薬MR写真はイメージです Photo:PIXTA

製薬業界で、MRのスキルを高める画期的な外部サービスが注目されている。ユニークなのは、医師がMRの説明に「納得できたか」という視点で分析・評価することだ。MRの説明がいくらうまくても、それに医師が納得しなければ、商談は成功とは言えない。この点が、売り手がどのように話すかに着目した従来のセリング・スキルのトレーニングとは全く異なっている。(医療コンサルタント 武知志英)

どれくらい医師に伝わったか
トークのデータやAI分析で「見える化」

 最近、製薬業界の営業(Medical Representatives:以下MR)の商談(以下ディテーリング)のトレーニングに大きな変化が起きている。従来、「ディテーリングが顧客である医師にどれくらい伝わっているか」を評価することが非常に難しく、そのためMRのディテーリングスキルを高めるためのトレーニングも、その効果にばらつきがあった。

 ところがある画期的な外部サービスにより、ディテーリングがどれくらい医師に伝わったかを、蓄積された膨大なディテーリングのトークのデータや、AIによる分析などを駆使することで、「見える化」できるようになった。これは製薬業界のMRの育成において革命的だ。

 サービスの詳細は後述することにして、MRのディテーリングスキルを高める難しさは何かというと、主に次の3点に集約される。

(1)ディテーリングの現場を客観的に評価することが困難
(2)MR本人による効果的なスキルの向上が難しい
(3)上司による指導育成のばらつきが大きい