ひろゆきが呆れる「大人になっても学歴にしがみつく人」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

老人ホームでマウンティングする世界

 世の中、他人と比べることからはなかなか逃れられないものです。

 小学校時代の「足が速いかどうか」から始まって、学校のテストや偏差値、高校受験、大学受験、就職ランキング、年収、出世……。

 死ぬまで競争は続きますし、ゆったり過ごした老人ホームの中でも「私は大企業の部長だった」「俺は東大だ」みたいなマウンティングが続くようです。みなさん、大変ですね(笑)。

 一見、フラットな世界のネット内でも、「フォロワーが何人だ」「いいねがいくつだ」「登録者が何万人だ」みたいな、しょうもない比較はあります。

 その中でも、やはり根強いのは「学歴」についてのこだわりです。

受験勉強がピークなの?

 学生時代や就職して間もない頃は、自分が語れる「材料」や「ネタ」もほとんどないので、「一応、東大です」「私は慶應です」「僕は早稲田です」とかって、日常会話で口にしたり、自己紹介やプロフィールに入れたりするかもしれません。

 でも、20代後半くらいから、そんなこと言っているのは恥ずかしくなってきます。

 ましてや、30代、40代、50代にもなって、「私は○○大卒で……」みたいな自己紹介する人って、相当やばいと思うんですよ。

 だって、「仕事で語れるネタが大してない」と言っているようなものですからね。18歳の受験勉強がピークだったことを堂々と言っているようなものです。

学歴アピールはマナー違反?

 もちろん、「聞かれたら答える」くらいのマナーはあると思いますし、学生時代のエピソードをしないといけない場面では言えばいいと思います。

 ただ、自分からいきなり学歴のことを言い出したり、相手に向かってアピールするのは、かなりヤバい人ですよね。

 日本だと、「私は◯◯教の信者なんですが……」「私は○○党を支持しているんですが……」と、宗教や政治の話をいきなりするのは、マナー違反だったりしますよね。相手も引いちゃいますし、どんな顔をすればいいか難しくなります。

 学歴の話題も、それに似た性質があると思うんですが、みなさんはどう感じますかね? ちゃんと仕事で成果を出しているのであれば、今を生きて今を語ったほうがいいと思うんですけどね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。