ひろゆきが教える「なぜ幸福感は持続しないのか?」その驚きのワケひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「残念ながら、その幸福は長続きしません」

 みなさん、「期待」をして生きていますか?

「東大に入ったら人生楽しい」「年収3000万円あれば人生が変わる」「高い社会的ポジションが得られたら自分が変わる」……。

 こうやって、何かを手に入れたら幸福になれると思っている人が多くいます。

 でも、残念ながら、その幸福は、長続きしません。

 お金や地位、学歴などが手に入っても、「まあ、こんなもんか」というのが正直な感想でしょう。手に入れた直後はまわりからもチヤホヤされて調子に乗るかもしれませんが、心の中はどんどん冷めていくはずです。

 だって、そういうふうに脳が感じるからです。刺激は、すぐに慣れます。「これは新しい!」と思っても、毎日それが続くと退屈になります。すべての物事で、それが当てはまります。

「持続する幸福感」とは?

 だから、持続する幸福感を自分から手に入れないといけないんですよね。

 それって、何か大きなことで一発逆転するようなことじゃないんですよ。

 パートナーや子育てで少しずつ積み重なっていく幸福感とか、日々の暮らしの中でちょっとした料理の工夫とか、会社の中で長期的にやり続けたことが少しずつ芽が出て成長していくとか。

 ささいなことの中に、じわじわと持続する幸福感があります。派手さはないですし、周りの人から「すごい!」と驚かれることがないものの中に、それは宿っています。

「一発逆転」は捨てよう

 なので、冒頭の質問に戻ります。「期待」して生きていませんか? それ、やめたほうがいいですよ。大きな期待なんかせずに、静かに穏やかに日常を暮らしたほうが絶対に幸せです。

 で、たまにご褒美みたいに、少し大きな成果が出たりします。「子どもの絵が上達した」とか、「部下が初めて大きな仕事を取ってきた」とか。それを幸福だと感じ取れることのほうが、自分が一発逆転して大成功することより大事だったりします。

 ということで、ゆっくり持続する幸福のほうを求めて生きるようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。