保険ラボ

生命保険業界で営業職員の不祥事が続出する中、明治安田生命保険が給与や評価制度の改革を進めている。2021年7月、明治安田生命保険の社長グループCEOに就任した永島英器氏にその狙いを聞いた。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

―― 一昨年から、大手生命保険会社では、営業職員(生保レディー)による金銭詐取事件が相次ぎ、業界の課題となっています。その中で明治安田生命保険は営業職員の評価や処遇について、業界内で最も積極的に制度改革を進めていますが、どのような狙いがあるのでしょうか。

 当社も含めて、生保各社は不断の努力を続けていく必要があると思います。

 当社は今年4月、13年ぶりに営業職員の呼称を「MYライフプランアドバイザー」から「MYリンクコーディネーター」に変更します。ここには、地域の資源や個をつなぐ人という意味が込められていて、営業職員の基本業務の中に、地域貢献を新たに組み入れました。

 当社の営業職員は全国に約3万7000人いて、これまでも各地域で貢献活動は行っていました。実際に「私の地元応援募金」などで、過去2年間で12億円を超える額の募金を集めています。今回、こうした地域貢献活動を会社として後押しするために、明確に定義しました。