環境が変わると結果が出せない人と、成果を出し続ける人の「決定的な差」Photo:PIXTA

環境変化に直面しても、なお目標を達成し続けるリーダーと、目標達成の確度やレベルにばらつきが大きく出てしまうリーダーがいる。目標を達成し続けるリーダーの行動を分解すると、ある共通のスキルを高いレベルで発揮していることが分かっている。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博) 

環境変化に対応して
目標を達成し続けるリーダーとは

 持続的な成長が期待される中、一時的ではなく、中長期的に成果を生み出すリーダーが求められている。しかし、中長期的な成果を実現するためには、日々の目まぐるしいビジネス環境の変化や、新しく生まれるマーケットに対応して、目標を達成し続けなければならない。

 このように申し上げると、「そんなスーパービジネスパーソンがいるはずがない」「それができないから、その時々の適材適所を実現するために、人材のアロケーションをしている」という声が聞こえる。

 確かに、環境変化に合わせた異動配置は有効だが、頻繁に配置換えを行うことにはデメリットもある。また、一人一人を見れば、どのような状況でも目標を達成し続けるリーダーもいれば、達成レベルや達成確度に大きなばらつきが出る人もいる。

 筆者は、20年来、トヨタグループをはじめとするさまざまな企業の役員・管理職と能力開発のための演習プログラムを実施してきた。その経験を踏まえると、目標を達成し続けるリーダーは、ある「共通のスキル」を高いレベルで発揮しているといえる。