「頭の回転が速くなる」「誰でも脳の機能が向上しそう」「脳の老化防止に使える」「ゲーム感覚で小学生でも楽しめる」「たとえるなら、脳のストレッチ」「集中力や記憶力が伸びた」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える『1分間瞬読ドリル』は、何歳からでも6つの力が飛躍的に伸びます。間違ってもOK。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にあがります。
子どもには、これから必要とされる「考える力」勉強脳が磨かれ、覚えに不安があるシニアはボケ防止に使える、そして、大人は脳機能を高めていくことができるのです。10歳から100歳まで、誰でも簡単に続けられる『1分間瞬読ドリル』で、脳をよくしていきましょう!

【脳の特性】パラパラ読みでも必要な情報が頭に残る読書法Photo: Adobe Stock

「かたまりで読む」ことを意識すると
驚くほどの情報を吸収できる

 瞬読式の読み方では、文章を「かたまりで読む」ようにしています。1行ではなく、3行や5行をかたまりで捉え、一瞬でどんな文字が書いてあったかを把握する読み方です。

 たとえば、今、机に向かってパソコンに文字を入力しているとします。

 自分ではパソコンの画面だけしか見ていないつもりでも、少し意識すると、机の上に置いてある本や、壁にかけてある時計、近くの窓の外の景色など、パソコン周りのいろいろなものが同時に目に入ってきますよね。これが「かたまりで見る」感覚です。

 人間の視野は、想像以上に広いのです。

 試しに、本のページを開いて、1行だけを読もうとしてみてください。どんなにその1行しか見ないつもりでいても、前後の行はおろか、ページの半分くらいまで目に入ってきませんか?

 定規などで区切って、前後の行を隠すことでもしない限り、1行だけ読むことは難しいでしょう。つまり、「かたまりで読む」ことは、本来誰でもできること。日頃意識していないだけで、複数の情報を瞬時に捉える能力を私たちは持っています。逆に、意識さえすれば、拾える情報の量は格段に増えていくのです。

「かたまりで読む」感覚を身につけるうえで役立つのが、『1分間瞬読ドリル』です。

 サークルの形にランダムに並んだ文字を正しい配列に並べ替える、5つの文章を正しい時系列に並べ替えるなどのトレーニングは、回数を重ねるごとに視野が広がり、瞬時にたくさんの単語が目に飛び込んでくるようになります。

 また、脳には「必要な情報を拾う」というすばらしい特性があります。本を読むつもりもなく、ただパラパラとめくり、読みきれないスピードで文字が流れていっても、自分が拾いたいと思う情報は、目に入ってくるようにできています。

 勉強ができる子を見ていると、まさにこのパターンで、テスト前にパラパラと参考書を読んでいるだけ。それで必要な情報がちゃんと頭に入っているのです。意識的にせよ無意識にせよ、この読み方を知っているか知らないかで、結果は大きく変わってきます。

 もちろん、一語一句じっくり読む読み方を否定しているわけではありません。学校で熟読や精読を習ったからこそ、「かたまりで読む」ことも可能なのですから。理解しながらじっくり読む方法は左脳を、かたまりでとらえて読むときは右脳を使っています。両方をバランスよく使えることが大切です。

*本記事は、『1分間瞬読ドリル』から一部抜粋し、追加取材・加筆したものです。