需要は強いが労働者の確保は難しいという状況を受け、企業の間では生産性向上策を見いだそうという機運が数年ぶりの高まりを見せている(写真はマサチューセッツ州で魚を加工する労働者)需要は強いが労働者の確保は難しいという状況を受け、企業の間では生産性向上策を見いだそうという機運が数年ぶりの高まりを見せている(写真はマサチューセッツ州で魚を加工する労働者) PHOTO: ADAM GLANZMAN FOR THE WALL STREET JOURNAL

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 昨年は米国の労働生産性があまり高まらなかったが、今年は違うかもしれない。

 米労働省が3日発表した2021年10-12月期の非農業部門の労働生産性は前期比年率換算で6.6%上昇した。大きな伸びではあるが、5%もの低下を記録した7-9月期から持ち直したにすぎない。21年通年の伸びは1.9%で、20年の2.4%や、新型コロナウイルス流行前の19年の2%を下回った。