絶頂トヨタの死角#6Photo:Nora Carol Photography/gettyimages

日本の産業の屋台骨であるトヨタ自動車のエリート社員たちは、同社を従来の製造業から脱皮させようとしている豊田章男社長をどう思っているのか――。調べてみると、社員たちは驚くほど冷静に章男氏を“査定”していた。特集『絶頂トヨタの死角』(全15回)の#6では、デンソー、アイシンなどを含むトヨタグループ内からの肉声をお届けする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

章男社長に引退を迫る猛者と
“国を背負う”高邁な社員が混在するカオス

 トヨタ自動車の社員といえば、旧来の価値観に照らし合わせるとエリート中のエリートだ。創業家出身でなければ社長になるのは至難の業ではあるが、役員まで出世すればデンソー、アイシンといったグループ会社の幹部ポストだけでなく、首都高速道路や中部国際空港などの経営者のイスに座るチャンスもある。

 ところが足元では、中堅幹部や若手社員の退社が相次いでいる(詳細は本特集#2『トヨタ「御曹司の世襲前提人事」の内幕、恣意的登用と冷遇で東大卒・エース人材が流出ラッシュ』参照)。

 トヨタの連結従業員数は約37万人。トヨタ本体やグループの中核企業に勤める社員やOB・OGは、どのような問題意識を抱いているのか。次ページでは、できるだけ多くの「忖度なき肉声」をお届けする。