働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

「資格試験はモチベーションが9割」と断言できる理由Photo: Adobe Stock

なぜモチベーションが大切なのか?

 受験初心者だった頃の私は、とにかく勉強することだけに夢中になっていて、モチベーションを管理するという発想がありませんでした。そのため、感情の浮き沈みが激しくなり、定期的に受験を諦めたくなったり、まわりに当たったりするようになってしまったことがありました。

 にもかかわらず、毎日深夜まで勉強し、休みの前日にはもっと遅くまで無理をして勉強することもありました。

「合格するためには、トータルで1000時間勉強しなければならない」

 一般的によく言われている勉強時間の目安に無理やり合わせるために、かなり無茶な学習スケジュールを組んでいたのです。そんなやり方を数週間続けていたある日、問題集を開くのがとてもイヤになりました。そしてそんな自分もイヤになるという「負のスパイラル」に陥ってしまいました。

「続けられなければ意味がない」

 私がこの経験から学んだことは、どんなに有効な学習法を使ったとしても、「続けられなければ意味がない」ということです。

 そして、続けるためにはモチベーションを管理して、試験当日までできるだけ安定した精神状態をキープすることが欠かせません。

 高校受験や大学受験は、必然的にまわりにも一緒に戦っている同級生がいますので、お互い刺激し合いながら受験当日までたどり着くことができます。

 つまり、「モチベーションマネジメント」という考えがなかったとしても、ある程度周囲の温度感につられてがんばることができるのです。途中で挫折して諦めるというケースは少ないでしょう。