日米テンバガー投資術#15Photo:Michael H/gettyimages

年初からの価格下落が続くJ-REIT。だが株式の配当と比較すると、分配金の安定感は強く、価格下落時は高利回りを確定させるチャンスでもある。特集『今こそチャンス!日米テンバガー投資術』(全16回)の#15では、オフィス、物流、ホテルなど投資対象別の強弱、この先も期待大のREITについてナンバーワンアナリストに聞いた。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

昨年後半から低迷が続く
中堅オフィスとホテルに注目

 三つの不透明要素が払拭されれば、J-REIT指数は2100ポイントを目指して反発へ――。

 本特集#7『J-REITは「4月以降2100ポイントを目指す」、急落相場でもトップアナリストが強気な3つの理由』では、J-REITナンバーワンアナリストであるSMBC日興証券の鳥井裕史氏にJ-REIT相場の見通しを聞いた。

 では、これから個人投資家がJ-REITに投資をする場合、どうやって銘柄を選べばいいのだろうか。大前提として個別銘柄を選ぶ際は、投資対象と分配金利回りが重要な要素になる。

 J-REITの投資対象にはオフィス、住宅、物流、ホテル、商業施設などがあるが、投資対象別に価格推移を見ると、去年の後半以降は中堅オフィスとホテルが弱かった。オミクロン株の増加や景気の不透明感により、住宅や物流など不況時でも安定感のある投資対象にディフェンシブシフトをしていたからだ。

「ただし今後、不安要素が払拭された局面では、オフィスとホテルがガッと上昇すると考えています」(鳥井氏)

 次ページでは、なぜ今後はオフィスとホテルが有望なのかを解説。さらに今から期待できる個別銘柄も具体的に紹介していく。