ひろゆきが「人と関わることに疲れたとき」に贈る言葉ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

構ってほしい? 放っておいてほしい?

 みなさんは「人と関わりたくない」と思うことはありますか?

 人間は、誰かに構ってほしいときと、放っておいてほしいときがあります。どっちが本当の自分かが大事なのではなく、どちらも自分です。

 テンションが上がったときは人に話を聞いてもらいたくなるかもしれませんし、落ち込んでいるときは1人になりたいかもしれません。あるいは、その逆のパターンもいるでしょう。

 ということで、「人と関わりたくない」と思ったときについて、ちょっと語ってみようと思います。

「無視」をされる喜び

 無視されることの心地よさを知っていますか?

「無視」「スルー」「シカト」と言われると、ネガティブなイメージを持つかもしれません。

 学校や職場だと、それらは気になるのかもしれませんが、じつは価値があることです。

 江戸時代やそれ以前は、村や町に生まれて「顔見知り」に囲まれたまま生きるしか方法がありませんでした。プライベートなんてあったもんじゃなかったんですよね。

 そんな中で、都市化が進んで、私たちは「プライベートな時間」や「1人だけの空間」などを手に入れました。

 すると今度は、「寂しい」「孤独」などと文句を言うようになったんですよね……・

「1人でいられない人」のほうが異常

 僕は、日本だと東京で暮らしていましたし、アメリカに留学したり、今はパリに住んでいます。

 つねに「1人でいられる」「誰も干渉してこない」というものを優先してきました。

 なぜなら、そのほうが生きやすいからです。

 だから、何かしらの生きにくさを感じて「人と関わりたくない」と思うのは、ごく自然のことなのでしょう。

「つねに誰かと一緒で、どこで何をしているのかを共有しておかないと、自分が保てない!」

 という人のほうが、異常なのです。

 なので、「人と関わりたくない」と思ったときに、1人になれる時間を作り、1人で過ごせる場所を持って、1人で好きなことができることのほうが、よっぽど大事なことだと思うので、そういう自分を大切にしたほうがいいと思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。