名古屋大激変#2Photo:studiocasper/gettyimages

新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足の影響で、自動車産業を筆頭に製造業は壊滅的なダメージを受けた。だが、そんな逆風をものともせず業績を伸ばす「隠れ優良企業」が存在する。一体どんな企業が業績絶好調なのか。特集『名古屋大激変! 教育・マンション・産業』(全10回)の#2は、東海3県の5年間の増益企業ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

業績好調な企業は?
自動車サプライヤーは苦戦

 新型コロナウイルスの感染拡大に、半導体不足に端を発する製造業の壊滅──。2020年以降、世界経済の急速な悪化が愛知県を中心とする東海3県にも打撃を与えている。花形の自動車産業がサプライヤーを中心に減産のあおりをもろに受けるなど、地域経済の立て直しは道半ばである。

 だが、そうした逆風下でも業績を安定して伸ばしている優良企業が存在する。

 今回、特集では愛知県、岐阜県、三重県に本社を置く企業に絞って、過去5年の営業利益増加率ランキングを作成した。

 その結果、自動車サプライヤーなどの逆風が鮮明になる一方で、成長性の高い産業に属する企業や、新進気鋭のビジネスモデルで頭角を現す企業の存在が浮き彫りとなった。

 名古屋経済界の将来の“担い手候補”には、どんな企業がランクインしているのか。