『おかあさんといっしょ』の “うたのおねえさん” 卒業で、揺れる中年の親心写真はイメージです Photo:PIXTA

幼児向け番組『おかあさんといっしょ』(NHK・Eテレ)で“うたのおねえさん”を6年間続けた小野あつこさんが、3月いっぱいで“卒業”することを発表した。これを受けてSNSは彼女の卒業を惜しむ声であふれ、「あつこおねえさんが歌うのを見ると泣いてしまう」といった投稿が連日寄せられている。(フリーライター 武藤弘樹)

卒業発表を受けて揺れる日本列島
はやくもロスで泣く人多数

 筆者もこの発表には激しい衝撃を受けた。あつこおねえさんが大好きだったからだ。どこが大好きだったかというと、一口には言い表せない思いが渦巻いている。SNSで同様の寂しさを抱えた同志の投稿を読み、はやくも始まったあつこおねえさんロスを慰めている。
 
 コロナ禍の自粛中に、家で子どもと一緒に『おかあさんといっしょ』を見て過ごしたパパ・ママは多いのではなかろうか。

 筆者は自粛に関係なくずっと家にいるので、長きにわたった娘の待機児童時代は録画した同番組のその日の放送を、日に何度も娘と一緒に見たものであった。
 
 本稿では「あつこおねえさん、ありがとう」の気持ちを込めて、あつこおねえさんがいかに素晴らしかったかを熱弁したい。また、同じ思いのパパ・ママの声もあわせて紹介するつもりである。