わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾#10Photo:PIXTA

子どもの中学受験を志す親たちが望む、最終的な出口としてのボリュームゾーンは、首都圏ならば「MARCH」に代表される有名私立大学への進学だ。中学入試での偏差値は高くないが、関東の有名私立大に強い中高一貫校はどこなのか?特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』(全26回)の#10では、偏差値が50未満の学校を対象に、MARCHへの進学にフォーカスした、お得な中高一貫校レバレッジ度ランキングの最新版を掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、同部 加藤桃子)

入学時は偏差値50未満でも大丈夫!
MARCHに合格できる学力が付く学校は?

 子どもの中学受験を志す親たちが望む、最終的な出口としてのボリュームゾーンは、首都圏ならば「MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」に代表される有名私立大学への進学だ。

 この5校の合格者は、偏差値の高い中高一貫校出身者だけではない。偏差値が50未満の中堅中高一貫校クラスからの合格者も多数いる。

 それでは、中学入試時の偏差値は比較的高くなくても、MARCHに合格できる学力を付けてくれる中高一貫校はどこなのか?

 それを知るべく、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て独自のランキングを作成した。

 大学には難易度や格、地域などに基づくさまざまなグループが存在する。有名どころは、「旧帝大」や「早慶上理」「MARCH」「関関同立」などだ。

 そこで、中高一貫校の各大学グループへの「合格力」と「入学時偏差値」から、その大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出し、大学グループごとのランキングを作成した。

 今回は、その中から私立大学の難関グループといえる「MARCH」のランキングを掲載する。

 もちろん、同じグループ内でも個々の大学の中身は大きく異なるのが大前提だ。それでも受験大学を決める際は、こうしたグループ分けに基づいて最初のふるいにかけることが多いのも事実だろう。

 ただし、レバレッジ度というからには、分析対象となる中高一貫校が「MARCH合格は当たり前」というような難関校では意味がない。そこで、2021年の入学時偏差値50未満の学校に限定した。

 すると、進学教育の手厚さの差が如実にランキングに表れた。早速、結果を見てみよう。