働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、棚田氏の寄稿記事を公開します。

宅建と行政書士、難しいのはどっち?「4つの違い」をとことん解説!Photo: Adobe Stock

宅建と行政書士、試験の違いと勉強ポイントを解説!

 宅建受験者の中には、「将来的には行政書士も取りたい」と考える人もいます。事実、私も宅建合格後に行政書士にステップアップしました。

 本日は、宅建と行政書士、それぞれの試験の違いや勉強する際のポイントについて解説します。お伝えしたいのは下記4点です。

①宅建は4択問題、行政書士は5択問題

 これは大きな違いです。まず5択の選択肢を全部読むだけでも時間がかかります。引っ掛けが増えるので、正解率が下がります。宅建よりも民法は深い知識を聞いてきます。そして何より問題文が長いです。

②宅建の試験時間は2時間、行政書士試験は3時間

 宅建は50問 行政書士は60問。こう聞くと「10問増えて1時間増えるなら十分では?」と思うかもしれませんが、五択になっている時点で50問解くだけでももっと時間がかかります。

 後述しますが、記述式など時間がかかる問題が多いので、慣れないと3時間では最終問題までたどり着けません。それぐらい大変です。

 そもそも3時間も集中するのはとても疲れます。「とにかく体力のいる試験」という印象を持っています。

③宅建は合格点が決まっていない、行政書士は決まっている

 これも大きな特徴です。宅建、マンション管理士、管理業務主任者などは合格点が事前に決まっておらず、試験が終わってから合格点を決めて合格者数を調整しています。

 対して行政書士は「法令等科目の得点122点以上、一般知識等科目の得点24点以上、全体の得点180点以上」という合格基準が事前に決まっています。

 他の受験者の成績に合否が左右されることがなく、自分の努力がすべてなのです。