仕事が多岐にわたり秘書が必要になるほど忙しくなると、スケジュール管理はデジタルに移行する。それでも、「脳に刻み込む」ために手帳に手で書くことは大事だと、二人の意見は一致したようだ。『週刊ダイヤモンド』(2012年12月15日号)掲載「手帳対談」の拡大版、最終回。

仕事が増えて自分自身でスケジュール管理できなくなった

和田 ところで、スケジュール管理はデジタルですか、紙ですか。

陰山 じつはデジタルです。以前はこの手帳だったんですが、だんだん仕事が増えてきて自分自身でスケジュール管理できなくなった。今はグーグルカレンダーで、ネット上のスケジュール表を僕と事務所と家族とで共有して、日程を押さえていく。というか、どんどん押さえられている。

和田 同じですね。あちこちからスケジュール押さえが入ってくるから、私もスケジュールに関しては自分の手帳だけでは管理できません。

陰山 唯一手帳で管理しているのは休みですね。

和田 先生に休日がある!?

陰山 つくるんです。手帳の年間スケジュールのページで休日をあらかじめ死守する。「10月に休日は何日あった」などと記録しておけば、年間に休みやすい月、休みにくい月が見えてくるので、それに合わせて次年度の講演のスケジュールも入れていきます。

和田 なるほど。