直接会うことが減り、オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。とはいえ、忙しいビジネスパーソンが字のおけいこに費やせる時間はさほどありません。そんな方に向けた新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より抜粋しながら美文字のコツを紹介いたします。字にコンプレックスのある方、字がうまくなることを諦めていた方におすすめです。

字がヘタな人に<br />共通する、<br />ペンの持ち方Photo: Adobe Stock

「小指」に力が入っているときれいな字が書けない

 美文字には、正しいペンの持ち方が必須。しかし、頭では分かっていてもできない、と悩む方も多いのではないでしょうか。

 実は、字の苦手な人を多く見ていると、持ち方に共通点があります。

 それは「こぶしを握りしめるようにペンを持っている」こと。

 特に重要なのが小指です。正しい持ち方のつもりでも、小指にギュッと力を入れている人が多いのです。

 小指を握ると、指の可動域が狭まります。すると、手がスムーズに動かなくなり、漢字のトメ・ハネ・ハライや、ひらがなの曲線などが書きにくくなります。ただでさえ普段から書くことが少ないと、指の力が弱くなっている人も多いもの。本書には、指の可動域のチェックの仕方や、可動域を広くするトレーニングを載せています。是非、参考にしてみてください。