「退職金運用病」で大損してしまう人の特徴とは?FP歴26年の結論Photo:PIXTA

退職金を手にすると、それまで資産運用に興味がなかった人も「少しでも増やしたい」と思うようになります。気持ちが焦って失敗しないように注意すべきポイントを見てみましょう。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

「資産運用で失敗する人」の
典型例を知ってお金を減らさない!

 60代以上の方が資産運用に興味を持つきっかけは、次のようなときです。

・退職金や親からの相続などでまとまったお金が手元に入り、預貯金では利息がつかないから「運用」しないともったいないと感じたとき
・金融機関に「預金だけではインフレに勝てませんよ」と言われ、何となくそうかなと思ったとき

「そうそう、あるある!」と身に覚えがある人も多いのではないでしょうか。実は、これらはよくある失敗例なのです。

 私はファイナンシャルプランナーとして26年間、数多くの方のマネー相談を受けてきましたが、上記のようなきっかけで投資や資産運用をはじめる人は、たいてい失敗してお金を大きく減らしてしまいます。