ホンダの「脱自前主義」が鮮明化、GM・ソニーと提携ラッシュで生き残りへ就任から1年たち、独自色が濃く出始めてきた三部敏宏ホンダ社長 Photo:Bloomberg/gettyimages

生産設備の共通化も視野に
ホンダ・GMの提携が次のステージへ

 ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)は5日、量販価格帯の新たな電気自動車(EV)シリーズを共同開発し、2027年以降に全世界で発売していくことを発表した。

 両社は、GMが開発した次世代バッテリー「アルティウム」を搭載した新たなグローバルアーキテクチャーをベースとするEVシリーズを共同開発し、27年以降、世界規模で数百万台のEV生産を目指す。EVの車台や生産設備の共通化も視野に入れており、従来のホンダとGMの提携範囲がさらに拡大することになる。

 ホンダの三部敏宏社長は、GMとのEV提携拡大について「コストを下げることがEV普及の鍵となり、ホンダの50年までのカーボンニュートラル実現への目標につながる。ホンダとGMは、グローバルでのEVの販売を飛躍的に拡大すべく、これまでの技術領域における協業をさらに強固なものにしていく」とコメントした。

 また、メアリー・バーラGM会長兼CEOも「GMは35年までにEV専業になる目標を掲げており、ホンダとの協業は重要なステップとなる。両社が協業することで、それぞれが単独で取り組むよりも早く世界中にEV提供が可能になる」とコメントした。

 ホンダとGM、そして3月に提携を発表したホンダとソニーグループ。ここへきてホンダが一気に提携・協業路線を明確にしてきた。

 昨年4月1日付で社長に就任した三部敏宏体制に移行してから、ちょうど1年が経過する。相次ぐ“提携ラッシュ”は、まさに、三部ホンダの方向が色濃く出てきたものと受けとめることができるだろう。