転職先で「信頼される上司」になれる人と、部下に見放される人の決定的な差写真はイメージです Photo:PIXTA

組織やチームを“動かせない人”は
大事な要素を見落としている!

「この部門を改革してほしい」

 社長からそう請われて転職したが、笛吹けど踊らずで部下は思うように動いてくれず、成果もなかなか上がらない――。管理職のポジションで転職した場合、こんな悩みに直面することがあります。

 部門長ではなく数人のチームのリーダーとしての転職でも、新卒入社した会社で昇進した場合とは異なり、チームをまとめるのに苦戦してなかなか期待された成果を出せないケースが見受けられます。

 いきなり誰とも面識のない集団のリーダーに就任し、チームを動かしていくのは簡単ではありません。その上、「上司の自分がみんなを引っ張らなければ」と必要以上に気負ってしまうと、ますます深みにはまってしまうでしょう。

 そもそも部下や組織を動かすのに必要な要素は何かといえば、それは信頼です。信頼関係が構築されて初めて、部下や組織はスムーズに動くようになります。

 ところがまだ信頼関係の構築ができていない段階で、しかも周囲の目が転職してきた自分に対し「お手並み拝見」の状態なのに、組織の指揮命令権だけで部下を動かそうとすれば、なかなかうまくいかないのは当たり前の話です。

 しかし、転職したばかりで「早く成果を出さないといけない」と焦る気持ちが強いと、そんな自明なことにも気付けません。

信頼関係の構築に必要な
「たった一つのコツ」とは

 転職先で信頼関係を構築していくには、どうすればよいでしょうか。