熾烈なるエネルギー大戦#7Photo:John Rensten/gettyimages

東京電力ホールディングスが収益改善の柱として位置付けている柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は、相次ぐ不祥事によって、その時期すら全く見通せていない。特集『熾烈なるエネルギー大戦』(全7回)の最終回では、柏崎刈羽原発の実態に迫る。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

再稼働の見通しが立たず
モチベーションが低い

 東京電力ホールディングスの柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で設備の管理運営に20年以上従事するベテラン社員が、匿名を条件にインタビューに応じた。東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故以前、そして事故後の柏崎刈羽原発の実態について、赤裸々に語った。

――足元における現場の雰囲気はどうですか。

 社員のモチベーションは非常に低いです。もともと柏崎刈羽原発は、2020年12月に再稼働する目標を掲げて現場は頑張ってきました。

 しかし、社員が他人のIDカードを使って不正に中央制御室に入室するなどの不祥事が次々と明らかになり、原子力規制委員会から“レッドカード”を突き付けられました。これによって再稼働の時期が全く見通せなくなりました。

 福島第一原発事故から11年を過ぎても再稼働できておらず、本当に再稼働できるのか不安があります。