株価・給料・再編 5年後の業界地図#20Photo:PIXTA

株価を動かすのは過去よりも未来。特に中長期保有で大きな利益を狙うのであれば、変化率が重要になる。特集『円安・金利高・インフレで明暗くっきり! 株価・給料・再編 5年後の業界地図』(全24回)の#20では、アナリストの業績予想に複数のスクリーニング条件も追加して、「今後5年間で利益が大きく伸びる大化け候補」を選抜した。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

株式相場の低迷時の今は
「10倍株」を狙うチャンス

「ティーケーピーの5年先の利益は10倍以上?」「第一三共の5年先の利益は3倍超?」――。

 株価は中長期では企業の業績に連動する。短期投資の場合は日々のニュースや需給などの確認が必要だが、中長期で投資をする場合は将来の利益を予想することが重要になる。

 そこで今回は5期先のアナリスト予想がある約500社を対象に「5期先に伸びる企業」と「5期先に割安な企業」「5期先の高配当株」をランキング。まず#20では成長期待の大きい「5期先に伸びる企業」を紹介する(割安株、高配当株については7月2日公開の本特集#23『「割安株&高配当株」ランキング【5年後の割安株】5位は住友林業、1位は?』参照)。

 ランキングには今期の予想当期利益と5期先の予想当期利益も付けた。将来予測は確実でないという前提はあるが、プロの見方は参考にはなるはずだ。

 足元の業績に対して株価が割高に見えても、5期先に利益が大きく伸びるのであれば、一転して「10倍株候補」に変身する。ランキング上位には業績堅調ながら「グロース株売り」に巻き込まれた企業も多い。

 次ページでは、「お宝株候補」80銘柄を一気に発表。四半期の株価変動に一喜一憂せずに、長期保有をすることで10倍株を狙うのは個人投資家の特権でもある。大型株も複数登場するので、ぜひチェックしてほしい。