羽田空港が大変貌!ANA・JAL発着ターミナル再編の布石?空港アナリストが分析羽田国際空港第3ターミナル Photo by Naruhito Saito

息を吹き返した羽田空港
インバウンドもやってきた!

 6月10日に外国人観光客(インバウンド)の入国が再開して初の週末。羽田空港第3ターミナルに出向くと、到着客を待つ人だかりができていた。

 もっとも、大きなスーツケースを持った外国人がひっきりなしに現れたわけではなく、どちらかといえばカメラ片手の報道陣の方が目立っていた。それでも久々に、外貨両替や都心へのバスカウンターに外国人客の列ができているのを見ると、懐かしく、国際空港が復活する兆しに高揚感を覚えた。

 国内でも旅行や出張を堂々と再開する動きが見え始めている。2022年のゴールデンウイーク期間中、航空各社の国内線利用者数はコロナ禍前の約7割まで復活したという。東京の玄関口である羽田空港の21年利用者数は、19年対比で3割まで落ち込み、テナントの撤退が相次いでいた。それが今、ようやく息を吹き返しているのだ。

 そんな中、久々に羽田空港を利用した人たちから、「なんだか羽田空港がずいぶん変わったよね」という声をよく聞く。無理もない、この数年で羽田空港は大変貌を遂げている。そこで次ページからは、羽田空港の超進化ぶりを、年表と写真付きで詳しく解説する。JALとANAとそれ以外の航空会社でターミナルをどのように住み分けるのか、「集約・再編の行方」も占ってみたい。飛行機を眺めてくつろげる「穴場のスターバックス」や、わずか2週間しか開業していない「幻のエリア」も紹介する。