仕事や人間関係…しんどいことが多い、という人にぜひ読んでもらいたいのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは14万人を突破、10万超えいいねを連発し、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。仕事・人間関係で生き抜く知恵が詰まった本書。今回は、発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。

【元自衛官が語る】年収500万円の人と年収1000万円の人…年収を大きく左右するものとは?Photo: Adobe Stock

転職して会社が変わっただけ

働いていると、つい気になってしまうのが「年収」です。

年収は自分の生活の質に直結するので、ごく当たり前のことです。

ただ、年収って全然上がらないんですよね。同じ会社の5年上の先輩の年収が5年後の自分の年収だと考えると、正直、モチベーションは下がりますし、生活の質の向上も期待できません。

このご時世、年収を上げるおもな方法は2つだと思っています。

ひとつは副業、もうひとつは転職です。私は副業も転職も経験しました。個人的におすすめしたいのは転職です。

私は1回の転職で年収が500万円ほど上がりました。正確には転職時に350万円。転職して数ヵ月後に150万円です。

ここでお伝えしたいのは、転職前後で私の能力はまったく変化していないことです。転職活動中に資格をとったわけではないし、TOEICのスコアが上がったわけでもありません。唯一変わったのは、会社です。

私は自身の転職の経験から、年収500万円の人と年収1000万円の人との間に、能力の差なんてほとんどなく、年収を左右するのは環境だと思っています。

もちろん、転職したら誰もが劇的に年収が上がるわけではありません。

ただ、環境を変えれば年収が上がる可能性のある人はたくさんいます。自分の年収に不満を持ってくすぶっているのは、もったいないです。

お金で買えない幸せはあります。でも、お金があることで得られる幸せや、お金で回避できる不幸もたくさんあるのは事実です。

あまり、お金に執着するのはいいことではありませんが、お金はあったほうが絶対にいいです。

私も転職して年収が増えたことで、以前より財布の中身を気にせず、おいしいものを食べたり、好きなところに行ったりできるようになりました。

年収が低いときに抱えていた、子どもの教育費や将来の備えなどの不安も消えました。

仕事内容や環境によりけりだと思いますが、年収が高いほうが人生の選択肢は広がります

今の年収が低すぎる、と思う人は求人情報を見て、転職市場を研究してみるのがおすすめです。

(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)