製造業の国内売上高に占める
輸出のシェア
(2021年度実績見込み)

製造業の国内売上高に占める輸出のシェア(2021年度実績見込み)出所:日本銀行「全国企業短期経済観測調査(2022年3月)」を基に日本総合研究所算出

 足元の為替市場では、大幅な円安が進んでいる。年初に115円前後で推移していたドル円レートは、3月以降、急速に円安が進行し、6月22日に136円台など、1998年以来の安値を付けた。

 かつては日本経済にとってプラスと捉えられていた円安だが、足元では景気への懸念材料として注目を集めている。この背景には、リーマンショック後の円高局面において、日本企業の海外への生産移管が進んだことで、円安のメリットが小さくなったとの見方がある。内閣府の調査によると、2021年度の製造業の海外生産比率は22%と、10年前に比べ5%ポイント上昇した。