コロナ鬱,コロナ写真はイメージです Photo:PIXTA

「第7波」の爆発的拡大で、全国の感染者数が過去最多となっている。精神科医・和田秀樹さんは、この時期の「コロナうつ」に警鐘を鳴らす。

 新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、報道などで「コロナうつ」という言葉を聞く機会が増えました。とはいえ、「普通のうつ病と何が違うの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

 症状自体は普通のうつ病と大きくは変わりません。何かのきっかけで気分が沈むことは誰にでもあるでしょうが、「何にも興味が湧かない」「食欲がない」「眠れない」といった状態が長期間続くときは、うつ病の可能性が疑われます。私の場合、特に外出自粛や会社の倒産など、コロナ禍が背景となってうつ病を発症する場合を指して「コロナうつ」と呼んでいます。