面接で大切なのは、話す内容――それはもちろん間違いない。しかし、実は、93%もの「話す以外の部分」も面接官は見ている。そう聞くと「見られている」感覚に臆してしまうかもしれないけれど、これは言わばやればできる対策。ここで差がつかないよう、しっかり押さえて堂々と面接に臨もう。

面接の当日でもできる対策で大きな差がつく

「採用担当者は、見た目で人を判断している」
 これは極端に聞こえるかもしれないが、真実だと思っている。

 面接本番のその日まで、この点を忘れずに磨いてほしい。

 具体的に何を磨けば良いか。
 それは、面接官が「何を見ているか」ということを考えれば良い。
 スーツ、時計、靴、カバン、髪型、表情、喋り方、笑顔、目力、肌の色…
 目の前の人から見て取れるすべてのものだ。

  人が、他人に与える印象は以下の比率で優先されるというデータもある。

55%:見た目
38
:しゃべり方
7
:内容

  つまり、同じ話をしたとしても、内容以外の部分で相手の受け取り方が変わることもあるのだ。

 知り合いの採用担当者のほぼ全員が、
「入室してきて数分の印象がほとんど合否の結果と同じになる」と言っている。
  例えば、同じ内容をハキハキ話す学生とモジモジ話す学生とでは、受ける印象がまったく違う。
  こんな風に、内容以外の部分が大きな影響を与えているのは間違いない。

 もちろん「話す内容なんて無視しても良い」と言っているのではない。
 話す内容の準備をしっかりしてきた人は、必然的に緊張感のある表情(見た目)になり、声(しゃべり方)にも張りが出る。それぞれが関連し合っているのだから、服装や髪型を変えて、プレゼンのテクニックを学んだだけですべてがコントロールできる訳ではない。

 しかし、これを読んでいる今日からでも、すぐに変えられるものは確実にある。
 すぐにできることをしないで印象を悪くして選考から落ちてしまうのは、もったいなさ過ぎる。

 細かいことを挙げたらキリが無いが、今回は面接の朝にチェックしても修正できるポイントをいくつかまとめてみた。

 絶対に押さえてほしいポイントのみを載せた。
 面接当日にチェックしてから会場に向かって欲しい。