送別会や歓迎会などで飲む機会が増える3月ですが、お酒を飲み過ぎた翌朝はつらいもの。肝臓の解毒機能が間に合わず、酒毒が体を巡るため頭痛がしたり、体がふらふらしたり、だるく感じたりします。また、胃の粘膜も痛めつけられているので、吐き気や食欲不振、ひどくなると胃痛を起こすこともあります。

 まずは水をたくさん飲んで、尿から毒を出すのが先決。時間があればゆっくりお風呂につかり、汗と共に酒毒を排出しましょう。その上で、肝臓と胃をいたわるような食事を取って養生します。

 リンゴには酒毒を解毒する効果があり、さらにアルコールによる熱を冷ます働きがあります。効率よく取るにはジュースがお薦め。ジューサーやミキサーの他、すりおろしてもOKです。胃痛がなければレモンの搾り汁を加えてビタミンCも補給しましょう。吐き気がある方はショウガのすりおろしを加えてください。

 その他、ワカメや緑豆モヤシのスープ、ナシなども効果があります。肝臓の働きを助けるシジミや干しだらを味噌汁やスープに加えてもいいですね。塩分の濃いものは粘膜をさらに傷めますので、味噌汁などは薄めに調味するよう注意しましょう。

 ニンジンのカロテンが解毒機能を助けるのでニンジンジュースもいいでしょう。胃の痛みがある方は少し温めた牛乳やキャベツのスープで胃の粘膜を保護しましょう。

 コーヒー等の刺激物はさらに胃に負担をかけますから、避けた方が賢明です。迎え酒はとてもお勧めできません。

飲むときは忘れる二日酔い…<br />優しいケアで体をいたわってお酒の毒を一刻も早く体から出しましょう
撮影/中川真理子

●リンゴジュース
材料(1人分):
リンゴ1個、水100ミリリットル、ショウガすりおろし小さじ1、レモン搾り汁大さじ1

作り方:
(1)リンゴは皮をむいて塩水に浸す。
(2)(1)を一口大に切り、水100ミリリットルと共にミキサーにかける。
(3)(2)をグラスに注ぎ、ショウガ、レモン搾り汁を加えてよく混ぜる。

※ジューサーを使用する場合はリンゴを2個にして、水は省く。