ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之がパタゴニア、ザッポス、エバーノート、スタートトゥデイ、カヤックなど日米約20社の先進企業を取材して得た確信。これから間違いなく必要になるのは、自ら会社を選ぶ力。そして重要なポイントなのが、働き方の要素=クライテリアだ。

あたらしい企業選びの基準
「クライテリアで考える」

 職業には幅広い選択肢があります。今はそれが、ますます大きなものになっている。公務員がいてもいいし、小さなベンチャーを好む人がいてもいい。大事なことは、自分に合う選択ができるか、ということです。

 実際のところ、その選択がうまくできた人こそ、高い満足度を得られている人なのではないでしょうか。結局、就職における満足度とは、自分でしっかり選べたかどうか、ということに尽きると思うのです。それが、入社後の満足度を大きく左右する。

 その重要なヒントになるのが、「自分に合った働き方を選ぶために、考えておくべき要素」(ここではクライテリアと呼びます)です。働くときに何を重視したいのか、実はどんなところが気になっているのか…。“万人受けする”従来のランキング型の発想ではなく、自分に合うという基軸で会社を選んでいくためのツールです。

 『あたらしい働き方』では、私が掲げた41個のクライテリアを、よりイメージしやすいように、

クライテリア1. 仕事
クライテリア2. 時間・場所・休日
クライテリア3. 給与・評価
クライテリア4. 会社・経営者
クライテリア5. 環境
クライテリア6. カルチャー

 の6つに分類しました。人によっては自分なりのクライテリアをここに加えてもいいと思います。

あたらしい企業選びの基準<br />6つのクライテリアと17の必要なスキル

本田直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO
シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ への上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。

幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って著した近著『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』(ダイヤモンド社)が話題になっている。
このほかの著書に、ベストセラーになったレバレッジシリーズをはじめ、『ノマドライフ』(朝日新聞出版)、25万部を越えるベストセラーとなった『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』『ゆるい生き方』『7つの制約にしばられない生き方』(以上、大和書房)『ハワイが教えてくれたこと。』(イースト・プレス)などがある。
著書は累計200万部を突破し、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。