エッジの利いた物件情報サイト<br />「ヴィレッジ不動産」は成功するのか?コンセプトは「インターネットで僕らが本当に住みたい部屋を探せるようにする」。ヴィレッジヴァンガードの店頭POPに書かれていそうな文言だ

「憧れます。でっかいバルコニーのある部屋に」「ロフトのある賃貸に住みたくて」「猫の手は借りれないらしいので、収納のある部屋に住むことにしました」

 2013年5月、「遊べる本屋」ヴィレッジヴァンガードが、賃貸不動産物件紹介サイトをオープンした。その名も「ヴィレッジ不動産」。冒頭は同サイトに並ぶ、ちょっと変わった物件紹介のキャッチコピーである。

 ユニークなのはコピーだけではない。【ネコのための階段がある家】【バイクが入るエレベーターのある家】など、風変り物件ばかりを揃えている。それはあたかも同社の本業であるショップのようである。逆に、一度でもショップにに行ったことがある人なら、そのラインナップに納得するかもしれない。

 物件の探し方にもこだわりが感じられる。最寄り駅や地域といった一般的なものから、「リノベーション」「レトロ・ヴィンテージ」など、検索キーワードにもエッジを効かせる。

 現在、東京エリアの物件は、デザイナーズやリノベーション分野に実績のある「R-STORE」が情報提供を行っている。その中からヴィレッジヴァンガードスタッフが紹介する物件を選択、サイトにアップするという流れだ。東京と名古屋の物件が中心となっており、今後は全国規模にサービスを拡大する。