株価は日々、需要と供給で動くものですが、それとは関係なく同じ時期に同じように株価が動くことがあります。Yahoo!ファイナンスの株価予想、単独トップの39連勝!2012年勝率No.1の「相場の福の神」が、今回は、そんな知っておくとトクする教えを皆さんに授けましょう!(これは、最新の著書からの抜粋した内容です。)

1年間の値動きの法則を知っておく

 投資家のみなさんは、株価というのは基本的にその会社の業績や、マーケットでの需給関係で決まるというのはご存知のことと思います。しかし、それだけではないのが株式投資のおもしろいところ。

 同じ時期に同じように起こる株価の動きがあり、これは、アノマリー(Anomaly)と呼ばれ合理的には説明できないのですが、よく当たるとされている経験則の1つです。

 たとえば相場の格言として耳にするのが「節分天井彼岸底(せつぶんてんじょうひがんぞこ)」(2月3日の節分あたりが高値で、3月21日の春分の日前後のお彼岸が底になるという意味)とか「夏枯れ相場」(夏は相場が低迷して活発には動かない)などがあります。これは「年間アノマリー」です。

 年中行事があるように、株式の世界にも年間スケジュールにもとづく“行事”的な資金の流れがあります。この流れを知れば、株価の大まかな傾向も予測することができます。

 ここでは少しだけ本書から抜粋してご紹介しましょう。

9月に下がっても嘆くな

 9月は、日本でも米国でも負け続けの、「波乱の月」です。バブル崩壊以降、勝率が極めて低い、年間を通してみると最悪期といえます。実際に検証してみましょう。以下の星取り表を見てください。9月の日経平均が前月より上がったら白、下がったら黒にしたのですが、ここ53年間の9月の日経平均は、見事に真っ黒です。

 1990年から2012年までの23年間をみても6勝17敗、75%の確率で負けています。

 なぜ、9月はこんな波乱の月となってしまうのでしょうか?

 理由はいくつかありますが、日本には3月決算の会社が非常に多いことがその一因として挙げられると思います。日本の株式市場では3月決算の銘柄が一番多い、つまり、9月は「中間決算期末が一番多い月」であるといえます。
企業の立場から考えてみましょう。今年度が半分終わろうとしているところで、「今期の業績の雲行きが怪しい」となったとき、企業は9月中旬の段階で、「業績予想は下方修正しておこう」と考えます。

 強気な業績予想のまま決算が出たときに株価がガクンと下がるよりも、先に「ちょっと危ないかも」とエクスキューズしておいて、「思ったより悪くなかった!」となるほうが、よいに決まっているからです。企業業績が極端に悪化していれば、間違いなく大幅な下方修正をすることでしょう。

 業績予想が下方修正されているのに、株価が上がるということはほとんどあり得ませんから、9月の日経平均下落につながるというわけです。

 9月ほどではありませんが、四半期決算の関係で3・6・12月の3の倍数月も同様に売られがちになります。

 一方、マーケットには多種多様な機関投資家が参加していますが、国内のファンドの投資家にとっても、9月は特別な月です。というのも、企業と同様に、国内のファンドも9月は中間期末にあたるのです。それは何を意味するかというと、ファンドにかかわるアナリストたちは運用レポートを書かなければならず、株を買う物理的な時間も惜しいし、レポートには運用結果を「プラス」と書いておきたいので、状況がいいうちに手じまい、つまり株を売っておきたいという心理が働きます。

 大きな資金を持っているファンドが株を買わなくなるだけでなく、決算対策売り出るので、ただでさえ下がりやすい9月に、さらに拍車をかける結果となるのです。