2010年代の最大の投資テーマは、米国・ドルの復活である。リーマン・ショック後の長く深い世界不況を脱した後、世界のマネーは、最大の金融市場である米国に向かいつつある。結果として、米国の株式などの証券は、世界の中でも圧倒的に高い収益をあげようとしている。

 過去、10年に一度の頻度で大きな投資テーマが到来してきた。1980年代は日本のバブル、1990年代はIT革命、2000年代はBRICsが、グローバル金融市場を牽引するテーマであった。

 そして、2010年代の投資には、3つの大きなテーマがある。それは、グレート・ローテーション(債券から株式への大転換)、シェール革命、アベノミクスである。2010年代に、これらの3大テーマは、われわれの投資に大きな影響を与えるだろう。

世界をけん引する米国株式

 米国の株式市場は、世界でも図抜けて大きい。世界の時価総額の45%(2012年末)を占め、2位日本、3位英国(いずれも約8%)を大きく凌ぐ。そして、米国株は大きく上昇している。2008年以降の安値、つまりリーマン・ショック後の安値から2013年8月末までの上昇率は、米国が177%と、新興国130%、欧州114%、日本76%を圧倒している。その理由として、米国企業の国際競争力が強いことが挙げられる。

 アップル、グーグル、ファイザー、IBMなどハイテク企業が、世界の株価上昇を大きく牽引してきた。これは、米国企業が、新興国を含む世界全体の経済成長の恩恵を受けていることを示す。つまり、米国株に投資するということは、米国経済ではなく、あくまでも、米国企業に投資することを意味する。