先週の総括

 先週の日経平均株価は2005年10月31日以来となる13500円割れまで下落したものの週末にかけ反発する展開となった。週初はほぼ横ばいの14134円で始まったが、為替が大幅に円高に振れたことや米インテル決算が市場予想を下回り米国市場が下落した影響を受けて週央にかけてジリ安。日経平均株価は2005年10月31日以来となる13500円割れとなった。

 その後は週末にかけて円安に振れたことや25日移動平均からのマイナス乖離が10%を超え、売られすぎとの見方から買い戻しも入り週末にかけて反発。結局日経平均株価は先週末比1.7%下落の13861円で取引を終えた。

 規模別には小型株の下落が大きかった。また新興市場株も急落した。業種別に見ると、電力ガスを除く全業種が下落。ディフェンシブと呼ばれる医薬品業種は小幅な下げに留まった。

今週の予報

  産業エレクトロニクス:
社会インフラ部門の貢献で
「曇」→「晴」

曇 晴

 今週の日経平均株価は反発を予想する。2003年以降で25日移動平均乖離率がマイナス10%を下回ったケースを調べてみると、2004年5月17日、2006年6月13日、2007年8月17日と3回あり、その全てにおいてその日が底になり株価が反発している。

 また日経平均の予想PERも15倍前後と歴史的な割安水準である。為替の動向には要注意だが、景気悪化懸念はかなりの部分が織り込まれたと判断している。サブプライム問題に端を発した北米消費動向の減退により、米国依存度の大きな業種は業績に減速感が出始めた。