皆さんは、タブレットをすでに生活に取り入れているだろうか。

 この話は至る所で聞かれるが、お古のiPadを実家に託したところ、それまでPCやインターネットに全く親しんでこなかった両親が急にテレビを見ながらインターネットで買い物をしたり、FaceTimeやiMessageで頻繁に連絡を取るようになったりし始めたという。筆者の家でも例外ではなかった。

 筆者は2010年のiPad以来利用しているが、年々その性能が向上し、アプリが充実してきたことから、自宅にいるオフタイムにパソコンを開いて何かすることはほとんどなくなってしまった。メール、ソーシャルメディア、ちょっとしたメモ、調べ物、音楽や動画、そして書籍。書斎がタブレットに収まった感覚とでもいうのだろうか。

 2010年にアップルがiPadをリリースして以来、PC市場はタブレットへの移行によって減少傾向だ。タブレットの市場を切り開き依然としてトップを走っているアップルも、年々その出荷量を増やしているにもかかわらず、市場シェアは50%にまで落ち込んできた。確実に市場が拡大しているということだ。

 主なプレイヤーは、アップルに加えて、Kindle Fireシリーズをリリースするアマゾン、Nexus 7やGALAXY Tabシリーズなどが好調なグーグルのAndroidタブレット、そして、Surface 2をリリースしたばかりのマイクロソフトだ。PC市場の縮小からタブレットへの移行を取っていきたいマイクロソフトは、特にビジネスユースでの売り込みに意欲的だ。

「Microsoft Office」やキーボード内蔵のカバーは、iPadが作ってきたタブレットの概念を1歩進めて、より明確にPCの代替としての役割を努めるようになるかもしれない。