Wi-Fiにつなぐ照明

スマホアプリで操作する次世代照明で<br />生活連動型の明かりを楽しむストックしてある写真の一部を選択すると、同じ色調の明かりを再現できる(写真提供:フィリップス エレクトロニクス ジャパン)

 フィリップスが2012年9月に発売した新感覚のLED照明システム「hue(ヒュー)」が、じわじわと人気を拡大している。

 この照明システムは、スマートフォンやタブレットの無料アプリでワイヤレスコントロールができる点が特徴である。

 色の違いと明るさの組み合わせによって、1600万色以上の色調を表現できる。自分だけのオリジナル照明色を「シーン」として保存し、世界中のユーザーと共有することもできる。例えば、スマホやタブレットにストックされている写真の一部を選択し、同じ色の光を再現することも可能だ。

「2013年11月にグッドデザイン賞を受賞したこともあり、デザイナーやアート系のクリエイターの方からの引き合いが多いですが、あくまで一般消費者をターゲットにしています。光の色彩を暮らしに取り入れるという、これまでの日本になかった文化を根付かせたいと思っています」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン ライティング事業部マーケティング部の久保徳次部長)

 白熱電球(E26口金)の代わりにそのまま使用可能なので、一般的な照明器具ですぐにでも使える。ただし、通常の照明と異なるのはWi-Fi環境が必要なこと。hueのキットには、ブリッジというhueをコントロールするためのゲートウエイが用意されており、これをルーターとLANケーブルでつなぐ。

 1台のブリッジで最大50個のランプをコントロールすることができる。このブリッジとランプ3個が付いたスターターセットは、2万6000円でアップルストアから販売されている。