年収は“6つの要因”で決まる!
「年収決定の方程式」を知っているか?

 どうすれば自分の年収が上がるか、考えたことはありますか?

 こう尋ねると「いまの仕事で頑張る」といった答えが返ってくることが多いのですが、それは正しい回答ではありません。頑張っても、いますぐ給料は上がりません。もちろんいまの仕事を頑張ることは非常に大切ですが、だからといって年収アップに直結するわけではないのです。

 では、どうすれば年収を上げることができるでしょうか。それにはまず、年収の決定要因を知る必要があります。これは以下の式で表せます。

年収の決定要因=本人の能力×業界×国内系か外資系か×業界順位×顧客からの距離×直接部門か間接部門か

 私はこれを「年収決定の方程式」と呼び、年収アップを目的とした転職希望者の相談に活用しています。

「本人の能力」については説明不要でしょう。「業界」とは、同じ職種であっても一般的に粗利益率の高い業界、たとえばコンサルティングやソフトウェアベンダーなどは総じて給与水準が高く、流通や古典的なメーカーなど粗利益率の低い業界では給与水準が低くなるということです。

 同じ業界でもその企業が「国内系か外資系か」によって給与水準は変わりますし、「業界順位」が高い方が給与水準は高くなります。「顧客からの距離」とは、別の言い方をすると下請けか元請けかということで、当然元請けのほうが給与水準はよくなります。

 同じ会社のなかでも「直接部門か間接部門か」で給与は違い、一般にプロフィットセンターである直接部門のほうが、コストセンターである間接部門よりも給与水準は高くなります。これらの要素を総合すると、同じような能力の持ち主でも年収に大きな差が生まれる場合があります。