学生にとって就職活動といえば、人生を大きく揺るがす一大事。些細な事が合否を左右しかねないため、選考中は緊張がピークに達する人も多いでしょう。しかし、緊張すればするほど、やってしまいがちなのが「失敗」です。

 経団連倫理憲章の選考解禁日である4月1日を前に、すでに選考を開始している企業は少なくありませんが、これから怒涛のように面接を受ける就活生もきっと多いはず。では、そんな就活生も知っておいて損はない、先輩たちが過去にやってしまった就活での失敗にはどんなものがあるのでしょうか。

新聞読んでる?今日の一面は?
予想外の質問にウソをついて大失敗!

OKWave総合研究所が「質問・疑問に答えるQ&AサイトOKWave」上の「就職」カテゴリに寄せられた質問と回答を分析。同カテゴリの中から「失敗」にまつわるものを抽出したところ、質問が615件、回答は2086件に上りました。そこで今回はその結果から、「就職活動の失敗」エピソードの具体例とさらに分析によってわかった合否の境界線を探ります。

「他社キャラ好き」はOK、「転勤3回ムリ」はNG <br />就活の合否を分ける“面接失敗の境界線”

 早速、「就職活動の失敗」はどのような場面でよく起きているのか見てみましょう。同研究所が「『失敗』の記述がある質問中の失敗シーンと思われるキーワード出現比率」を出したところ、もっとも多いのが「面接」で45%に。次いで「公務員試験」が17%、「自己PR」が13%、そして「エントリーシート」と「説明会」がそれぞれ8%という結果になりました。企業人事と直接対面する「面接」は、相手の表情や態度からその反応を読み取ることができます。ですから、面接が最も「失敗した」という心配を募らせやすいシーンなのかもしれません。

 では実際に、どのような失敗を面接でしてしまっているのでしょうか。OKWave上に寄せられた実際の質問と回答からエピソードを見ていきましょう。

 まず、多くの就活生がやってしまいがちなのが、予期しない質問などを受けた場合にその場しのぎでウソを言ってしまう失敗です。

「面接官に新聞は読んでる?と聞かれ、出来るだけ読んでると答えました。しかし、その後、なら今日の一面は?と聞かれ答えることが出来ませんでした。その時に面接官に、言ってる事と矛盾してるね。と言われました。これは、君は嘘つきなんだね?って言ってるのと同じですよね…」