ストレス社会と言われる現代。多くの人がストレスを抱え、自分なりの発散方法を探している。ストレス発散方法として挙がることが多いもののひとつに「体を動かすこと」があるが、それにしては実際に体を動かしている人は少ないようだ。一体、なぜなのだろうか。

働く女性の約9割が「ストレスある」
4人に1人が「体を動かしたい」が…

「働く女性の約9割がストレスを感じている」という調査結果を発表したのは、ニッセン(京都市南区)。30~40代以上の女性約800人に調査を行ったところ(調査期間は4月14日~21日)、ストレスが「強くある」と答えた人は42.8%、「どちらかといえばある」と答えた人は41.8%で、フルタイムで仕事をしている女性(259人)に限ると、「強くある」(44.0%)、「どちらかといえばある」(43.2%)という結果となった。

 ストレス発散方法について複数回答で聞いたところ、多かったものから順に「買い物をする」(16.7%)、「誰かに話す」(16.0%)、「寝る」(14.5%)、「思いっきり食べる」(11.3%)、「音楽を聞く・映画を見る」(10.4%)という結果になった。

 さらに、「これから試したいストレス発散方法は何ですか」という質問を単一回答で聞いたところ多かったのは「体を動かす」(25.3%)、「旅行やドライブをする」(21.7%)。その一方で、現在のストレス解消方法として「体を動かす」を挙げた人はわずか6.3%、「旅行やドライブをする」も6.1%という結果に。多くの人が、アクティブに行動することがストレス解消につながりそうだと思っているものの、行動には移せていないとも言える。

 ストレス解消の方法は人それぞれ自分に適したものが一番良いだろうが、「お酒を飲む」(これから試したいと答えた人は4.4%)、「思いっきり食べる」(同5.2%)などに比べて「体を動かす」「旅行やドライブをする」と答えた人が多いのは、こちらのほうがより健康的なイメージがあるからだろう。