どうせ働くなら、ただお金を稼ぐだけではなく、社会の役に立ちたい、おもしろい仕事がしたいというのが多くの社会人の希望でしょう。さらに、それと同じくらい重視したいのが、「自分自身の成長」です。

 ただ、「成長」と言っても、若いうちから追い込まれた環境で挑戦して成長するのか、それとも一歩ずつながら着実に成長していくのか、個人個人に合う成長スタイルは異なります。では、どういった業界や組織であれば、あなた自身にあった成長ができるのでしょうか?今回は、「社員が成長できる企業・組織」ランキングとともに、社員の成長タイプを業界別で分けたチャートを見ながら、あなたにマッチした業界や組織を探っていきましょう。

 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズが、同サイトに登録された約7万5000件の社員による在籍企業の評価レポートから、「20代の成長環境」と「人材の長期育成」の評価項目を対象にデータを集計、分析しました。

※調査対象データは「Vorkers」へ2007年7月~14年7月に社員から投稿されたレポート7万5048件。

トップ30に国家機関がランクイン!
成長できる企業・組織の顔ぶれ

 まずは、「20代の成長環境」と「人材の長期育成」の評価を合算した「社員が成長できる企業・組織」ランキングを見ていきましょう。

 1位になったのは、なんと意外にも「財務省」です。みなさんご存じのように、財務省は、国の予算編成、税制や為替、財政投資計画や金融危機管理など、国のお金にまつわる仕事全般を担っている組織です。ヴォーカーズは、「若い頃から重要な業務に携わり、年齢を重ねることで日本の代表として国際交渉を行う役割などもあり、生涯を通じて成長できる環境が整っているようです」として、1位の理由を分析しています。