「ビジネスでどんな風に覚えられたいのか」という話を新入社員にすると、「具体的には何をしたらいいですか?」と言われます。

 まずは自分を分析し、自分のキャラクターを知るべきですが、「名刺代わりの案件を持つ」というのも1つの方法です。たとえば、「1週間で~というサイトを立ち上げました」や「~という新しい商品を企画しました」といった話です。こうした名刺代わりの案件が増えていけば、他の人にも覚えてもらえるようになります。

 ここで注意する点があります。もちろん1人だけで大きなプロジェクトを達成することはできません。「私が全部やりました」と言うのは、真実でなければ非常に評判を落とす行為です。ちゃんと「私はチームのメンバーで~の部分を担当しました」と言いましょう。それでもちゃんと「名刺代わり」になります。

 私がコンサルティングに入ったメーカーで、誰でも知っているある製品の話を聞いたときのことです。長年、製品開発に携わってきた方がこう言いました。「最初は誰もそんな製品が売れるなんて思っていなかったから、仲の良い仲間と隅っこのほうで開発してたね。それが実際に完成して、売れ始めると誰もが自分がやった製品だと言い始めたよ」と。こうしたことはどこにでもある話だと思います。

 若い人の中には焦って「名刺代わり」になりそうな面白そうな案件ばかりやりたがる人がいますが、こうした軽率な評判が広まると、誰もチームに入れてくれなくなります。

 どんな仕事でも無駄はありません。必ず学習はあります。私はある会社で上司に言われて、数日間、シュレッダーされた紙をノリでつなげ続けたことがあります。探偵やCIAも驚くような仕事ですが、誰かがシュレッドした重要書類を見つけるためにやらされたのです。こんな仕事でさえ、今では話のネタになっています。

 貪欲に目の前の案件を平らげた後で、名刺代わりになる面白いプロジェクトにも参加して結果を出しましょう。能書きではなく結果があなたを差別化するのです。

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■名刺代わりの案件を増やして人に覚えてもらうようにする