「今、職場で『昼寝』を許可する会社が続々と増えています。
インターネットで、『昼寝』『グッズ』などと検索すると、オフィスでの昼寝を快適にする便利なグッズが次々と出てきます。

 確かに昼寝は午後のパフォーマンス向上のためにはぜひおすすめしたいのですが、私が知る限り9割の方が間違った昼寝をしています」そう語るのは、医師でありMBAホルダーであり、コンサルタントでもある裴英洙先生。仕事の効率を上げるために行っている昼寝がかえって体に疲れを溜めることも? 果たしてそのメカニズムとは?

「眠くなくても昼寝せよ」
その根拠とは?

 突然ですが、私はよく昼寝をします。
 ソファがあればそこで、机の上でも、電車の中でも行います。たまには仕事先の病院の空きベッドででも行いますが、そのときはできるだけ人目につかないようにすることを心がけます。
前日の夜の睡眠不足のあるなしにかかわらずです。

 普段から仕事のスケジュールを3区切りして考えている私は、ランチタイムをランチと昼寝を1セットとして考えているからです。
 ある意味、ルーチンワークのようなものです。仕事中に寝るとは不謹慎だ! とお叱りを受けるかもしれませんが、私は疲れた体で仕事を続けてパフォーマンスを下げるほうがよほどプロとして不謹慎だと考えているからです。