中古住宅の魅力は、実際に購入した人に聞くのが一番だ。 「ダイヤモンド・オンライン」では、 中古住宅を購入した50人へアンケートを実施。購入後の満足度を聞いてみた。

「中古物件を検討」が
96%に及んでいる実態

撮影:村上裕也

 今回「ダイヤモンド・オンライン」では、最近中古住宅を購入した50人にアンケートを実施した。回答者の居住地は全国各地で、年齢も20代から70代と様々だ。

 アンケート結果で注目されるのは、「当初、検討したのは新築or中古」への回答だ。50%が「新築と中古のどちらも検討」、46%が「中古だけを検討」と、合計96%の人が最初から中古物件の購入を視野に入れていた(図-1)。

 これについて、中古住宅の流通に詳しい優良ストック住宅推進協議会代表幹事の中林昌人氏は「驚きました。特に46%もの方が中古住宅に絞っているという点です。住宅購入に対する消費者のリテラシー(情報解釈力)が相当高まってきていますね」と話す。

「購入動機」(複数回答)は「広さを求めた」という人が一番多く、「通勤・通学の利便性を求めた」、「快適さを求めた」が続くという結果に。より良い暮らしを求めるために住宅を購入する人が多いことを物語っている(図-8)。

 中古住宅を買うメリットとしては、駅から近い点や住環境がすでに整っている点、価格が安い点などが挙げられる。実際、回答者からも、「駅や公園に近く住環境が今までより良くなった」(横浜市・30代)、「公共施設や商業施設、子どもが将来通う学校が近く、生活利便性が高い」(埼玉県・30代)といった声が寄せられている。

 こうしたメリットが、当初から中古住宅を中心に物件探しをするという住宅購入の新スタイルにつながっている。