こんにちは、キャリアプロデューサーの櫻井です。

 新年を迎え、TVでも様々なCMが流れています。そんな中でやはり多いのは、新年という節目で始めたくなる資格取得のCMではないでしょうか。そこで今回のテーマは、資格ゲッターと就職についてです。

 世の中はありとあらゆる資格で溢れています。あるサイトには実に1000以上の資格についての解説が掲載されているほどです。では、就職という場面を考えた場合、資格はどれくらい有効なのでしょうか。

その資格、本当に必要ですか?

“資格ゲッター”が就職市場で評価されない理由 <br />検定・資格取得のメリット、デメリットあなたが今取得を目指すその資格、本当に就職に有利になるものでしょうか?

 私たちは何か新しい節目を迎えたり、新たな決意を固めたりした時に目標の一つとして資格取得を掲げることがあります。

 例えば、就職や転職を考えている際に「就職に有利に動く様、新しい資格を取得してみよう」「今年は一つ資格取得を目標に掲げて実行してみよう」というのもその一つです。

 資格が欲しいと強く願った時、その人の頭の中には既に資格を取った状態のイメージが出来上がっているはずです。新たな階段を登り、少し成長した自分をイメージする事はワクワクしますし、高揚感にかられる瞬間でもあると思います。

 ただし、ここで一つ落とし穴があるので注意が必要です!資格を取得した自分を想像し、資格を取得すると、反対に就職には結びつき辛くなります。なぜなら、資格を取得するというイメージにより、資格取得がゴールになってしまっていることが多いからです。本当に大事なのは、資格取得を就職の何に活かすかという、資格取得の先のゴールです。

 例えば、通信講座だけで取得できる心理学系の資格の場合、「なんとなく就職に有利そうだから」と取得するのであれば、それは就職活動において十分な効力を発揮しません。なんとなく取った資格はアピールにならないからです。心理学系の資格を使用して、企業でどう役立てたいかをきちんと説明する事はできますか?自分がこうしたい、だけでなく企業側も欲している、いわば「企業人としてすべきこと」としてアピールができますか?

「そもそも私が心理学系の資格を取得したのは××××で、御社ではこれを利用して△△△△として有効に活用したいと考えています」という納得できる理由があり、初めて活きるのが資格なのです。