「会議に出席しても発言できない」「反応が少ないと不安になる」「キツイ質問で突っ込まれるのが怖い」と思っている人は多いと思いますが、今回はそんな状況を脱するための、ちょっとしたワザをご紹介しましょう。緊急事態をつくらないようにするためのベストな行動です。
新刊『本番でアタマが真っ白にならないための人前であがらない37の話し方』著者・佐藤達郎氏による連載第2回。

緊張して話せない自分とはサヨウナラしよう!

 前回の完璧を目指さないための7つのステップをクリアし、負のイメージを捨てられたとしても、相手の理解を得るために、心を動かすプレゼンやスピーチが突然できるものではありません。

 ましてや仕事。キャッチボールが重要です。話し上手は聞き上手とよくいわれますが、賛同を得るにはどうすればいいのでしょうか?

 本書では、8つの心得を紹介しています。

1.予定通りに行くのが実は異常である
2.質問は、自分の主張をより深く説明できる機会
3.「正解」よりも、自分なりの解答をまず1つ
4.沈黙は焦りを生むので、ワンフレーズで返す
5.ホンネをくみ取ることに集中する
6.自分が話すよりも、相手に話をしてもらう
7.発言は、誰かが話し終わった直後がベスト
8.別に死にはしない。「聞いている人との会話」だと考える

 この中から、「沈黙は焦りを生むので、ワンフレーズで返す」をピックアップします。 

沈黙は焦りを生むので、ワンフレーズで返す
――回答に窮して、固まってしまうという問題点

急な質問やイジワルな質問に対して何も思い浮かばない。そういうときは、いったい、どうすれば、いいのでしょうか?