高飛車な「カンチガイ秘書」が上司をダメにする同じ秘書でも「カリスマ秘書」とそうでない秘書では全くちがいます!高飛車な「カンチガイ秘書」も少なくありません

「カリスマ秘書」と聞いて、どんな人をイメージしますか? 

「なんとなく近寄りがたい」「会社のことを何でも知っていそう」「すこし高飛車な感じがする」といったイメージをお持ちの人が多いことでしょう。

 今日は、日本社会を担う未来のリーダーになる方のために、「カリスマ秘書」と仕事をすると、どれほど仕事がラクになるのか、どのぐらい仕事の生産性が上がるのかについてお伝えします。

「都内で神戸ビーフが食べたいな」
突然の要望に、カリスマ秘書は…

 さて、早速、皆さんに質問です。

 あなたが上司の立場だったら、次のどちらの秘書を雇いたいですか?

 上司:「都内で、神戸ビーフを食べられるところはあるかな?」
 A秘書:「(微笑みながら)わからないです」
 B秘書:「わかりかねますので、30分程度お時間をいただけますか」

 じつは、これは、実際に起きたことです。

 私が秘書として働いていた時、アメリカ本社から私の上司の上司(ビッグボス)が来日し、その際に、アメリカ人秘書(以下、C秘書とする)も同行しました。

 1年に1度、アメリカ本社の経営層が、アジア諸国の支社(外資系企業では、日本本社は、支社にあたる)を訪れ、それぞれの支社の業績を確認し、来年の支社の予算を決定するという重要な会議がおこなわれた時のことです。クリントン元大統領が来日し、神戸ビーフを絶賛した影響で、その当時、神戸ビーフが大変人気になった時期でした。

 C秘書が「今晩、都内で神戸ビーフをいただけるレストランで会食をしたいので、候補の場所を挙げてもらえませんか?」というと、A秘書から、即座に「わからない」という答えが返ってきたそうです。その後、日頃から電話やメールなどやりとりのあった私に向かって、こう言ったのです。

「日本の秘書っていいわね。簡単にわからないって言えるのだから」