アクセサリーの売場は笑顔に溢れている。指輪を試す女性の笑顔の女性は美しい。眺めているだけでも自然と笑顔になる。一緒にいる男性もまた笑顔。幸せの場所だ。

 輝くものは見ていて幸せになる。それを身につけるのはさらに幸せだ。だれでもモノの輝きを自分の輝きにしていきたい。

 きっと輝くものには「美人のもと」を増やす作用があるのだろう。それを身につけるだけでなく、見たり触れたりするだけでも美しい笑顔をつくってくれる。

 美人はそれを知っているのか、光るものを上手に身につけている。それは高価な宝石をたくさん持っているということではなく、さりげなく光るところをつくっているということだ。そしてその輝き一つ一つを大切にする。

 ところが、輝くものを「美人のもと」にしていくためには気をつけなければならないことがある。それは適量。過度な光らせ方はむしろ「美人のもと」を減らすことになる。光は貴重なものでありながら危険なものでもある。

 この適量を意識していたい。あちこちに宝石をちりばめている人を思い出して欲しい。「美人のもと」が減っていることがわかる。美しい笑顔溢れる宝石店の中、厳しすぎる顔つきの人がたまにいる。それがやけに目立つ。その人を見てみると「過度」だ。輝くものが全て「美人のもと」になると思ってしまっていて中毒症状を起こしている。つねに不足を感じていて、輝くもので補おうとする。逆効果だ。そんなに光ろうとしないで欲しい。すでに顔がテカテカだ。それなのに余計なものまで光らせる。持ち物全てに光はいらない。

 光のバランスを考えたい。そもそも女性は普通にしていても輝いているものだ。自分の輝きを信じてみよう。その輝きを活かす輝きを取り入れるようにしたい。