突然、上司からランチや飲みに誘われる。心の準備もできていないし、何を話したらいいかわからず緊張する――。ビジネスパーソンならば、一度は経験する場面ではないでしょうか。キーパーソンである上司からの急な誘い。「アクティブ リスニング」の視点から、二人だけの場面での「成功法則」について考えてみます。

突然の上司からの誘い

 心の準備もなく、突然上司からランチや飲みに誘われる。
職場以外の場所で話すことが初めてだったり、長時間話したことがない上司の誘いは、誰でも緊張するものです。
 相手が普段はあまり話す機会のない上司や、職位の高い人であれば尚更です。
ただ、こういう機会は、少なくとも1時間以上、時間を共にしますので、日頃できない相談をしたり、聞きたいことを聞いたり、自分自身をアピールする絶好のチャンスでもあります。
 しかし、実際は緊張するし、何を話せばいいのかわからない、こんな人も多いのではないでしょうか。仕事場では、ビジネスをする上での必要最小限のことだけを話していればよいのですが、ランチや飲みといった場所ではそういうわけにはいきません。こんな場面で、いかにその場を有意義なものにし、上司との関係をさらに円滑にするにはどうしたらいいのでしょうか。
 私が10年以上にわたるTVキャスター人生の中で作り上げたコミュニケーション・メソッド「アクティブ リスニング」の観点からみてみましょう。