半世紀以上にわたり日本の英語教育をけん引してきたECCだが、今やその事業は、幼児からシニアまで、それぞれのニーズに沿ったコミュニケーション教育として広がり、総合教育機関としての存在感を見せる。中でも、ビジネスシーンにおける英語力アップへの取り組みは、日本人の弱点を克服して“使える英語”にするための工夫が満載だ。

 ECC外語学院 

学ぶ英語から
使える英語へ

ECC外語学院
関東管区運営センター
金丸篤志営業マネージャー

 グローバル化が加速し、ビジネスシーンでの英語力が喫緊の問題となっている。質問には答えられるが、自分から話し掛けるのは苦手。相手が話すことを最後まで聞こうとするあまり、自分の言いたいことがうまく伝えられない。そんな日本人の習性が、ビジネスの場ではマイナスになることもある。
“Sorry to interrupt”(割り込んですみません)
“Can I say something?”(ちょっと話したいことがあるのですが)――。

 こうした、フレーズをマスターすることはもちろん、しっかり自己主張する態度も自然に身に付くのがECCのレッスンだという。

「ビジネスフレーズを覚えても使えなければ意味がありません!」そう語るのはECC外語学院の金丸篤志マネージャー。

ECC外語学院
Gregory Flynn
ネイティブ・トレーナー

「英会話ができるということは、正しい英語を覚えるということではなく、相手の言うことを理解し、自分の考えを伝えるコミュニケーションを実践することです」。知識を得るだけではなく、今自分が持っているものを英語で話してみることが大事なのだ。

「間違ってもいいのです。自分の意見を言う習慣を付けてほしい。そのためにスクールという場があり、トレーニングされた講師がいるのです」(金丸マネージャー)。

 もう一人、同学院のネイティブ・トレーナーであるグレゴリー・フリン氏は、「受講生がいつも“I”を主語に話せるよう、質問の仕方を考えています。例えばあいさつも“How are you?”“I’m fine.”では、そこで会話が途切れてしまう。あえて“I’m not OK.”と答えて、次の質問を促すようにしています」と明かす。

“引き出すレッスン”で
キャリアアップも

レッスン中のグレッグ(Gregory Flynn)先生。受講生の意見を引き出す工夫がいっぱい

 自己主張を促すレッスンとは、受講生の持っている力を引き出すことでもある。

「英語という言語の持つ特性が物おじしない性格をつくるのでしょう。英会話を通して、そんなアグレッシブな国際人を育てたいと思っています」と金丸マネージャーは語る。

 ECCに通い始めてから、「その仕事は私にやらせてください」と言えるようになったという20代女性。やる気に目覚めて、職場のプロジェクトリーダーになった30代男性。英語が上達する以上に、そんな受講生が続々誕生しているのも納得だ。今回取材をしたECC銀座校では、ビジネスセミナー(参加無料)を開催している。詳しくは「ECC 銀座校 セミナー」でWeb検索を。