『民王』毒舌秘書・貝原が
大ブレイク中!

 昨年7月に放送された、池井戸潤氏の小説『民王』を原作とした同名ドラマ『民王』(テレビ朝日系)。4月15日にはファン待望のスペシャル版も放送された本作で、主演の二人(遠藤憲一、菅田将暉)を上回るほどの人気で注目されているのが、高橋一生演じる毒舌秘書・貝原茂平だ。総理の父親と大学生の息子の魂が入れ替わるという池井戸作品としては一風変わった題材の中で、総理になったおバカ大学生の息子に、「コラ、ガキ。お前が首を突っ込む話じゃないんだ」「バカなの…?」などの愛ある暴言を吐き、そのツンデレぶりにファンが急増。貝原をメインにしたムック本『民王 スピンオフBOOK[貝原編]』(KADOKAWA・刊)も発売され、4月22(金)午後11時15分からは貝原を主演とした『民王 スピンオフ~恋する総裁選』(テレビ朝日系)も放送される。さらに、同日の深夜には、『民王 番外編 秘書貝原と6人の怪しい客』の配信も決定(auビデオパス、およびテレ朝動画にて配信)するほどの盛り上がりを見せているのだ。

 そこで今回は、先日行われた番外編の記者会見の模様と、ムック本のファン手渡し会の様子をレポート!

沖縄から来た強者も⁉
貝原ファン悶絶の会見の中身とは

『民王』のナマ貝原が目の前に!<br />ファン100名にもツンデレ健在!?(C)池井戸潤「民王」/テレビ朝日

 東京を暴風雨が襲った4月某日。

 会見が行われた六本木のテレビ朝日には、「ナマ貝原」見たさに遠くは沖縄から熱狂的なファンが集結。

 そんな中、まずは『民王 番外編 秘書貝原と6人の怪しい客』の設定のままに、本日のためだけに書き下ろされたショートコメディの上演がスタートした。

 番外編の本編同様、ひょんなことから政界おバカ二世3人の中の1人と言われている鶴田航議員(矢野聖人)の教育係になった貝原が、地元の特産品をアピールするための会見を開く予定だったが、想像通りひと騒動起こり……という内容。貝原ファンの期待を裏切ることのない毒舌が出るたびに、会場からは歓声と笑いが巻き起こる。

 その後、同じ舞台上にキャストが登壇。貝原役の高橋一生が「今回のネットドラマでは、『民王』のキャストとはまったく違う方々とご一緒したので、貝原のキャラをどう作っていくか、最初は不安だったのですが、ゲストの人たちが毎回毎回面白くて。本当にキャストの皆さんのおかげでとても面白いものが出来上がりました」とあいさつ。実は、すでにネットのニュースなどで報じられているとおり、本ネットドラマには、武藤翔役の菅田将暉が3話でドッキリ出演するというサプライズも用意されていた。生まれて初めてドッキリを仕掛けられたという高橋は、「まーくん(菅田)が突然入ってきて、本気で固まってしまいました(笑)。でも、なんとかお芝居を続けなければと思って。後からみたら……なんとかなっていました」とコメント。普段はカンのいい高橋本人に感づかれないか、他のキャストやスタッフ一同、実は収録中ずっとビクビクしながらそのときを迎えたのだとか。

 最後には、「貝原がいろんなフィールドに出ていって、『貝原大丈夫なの?』と思っている人もいると思いますけど……ボクもです(笑)。でも、(すべては)いずれまた始まってほしい『民王』のためだと思っています。天守閣(ドラマで登場する武藤総理宅の作戦会議部屋)に向かって、お芝居をやっていました」と高橋が語り、会見は終了。

『民王』のナマ貝原が目の前に!<br />ファン100名にもツンデレ健在!?(C)池井戸潤「民王」/テレビ朝日

 続いて行われた第二部の「ムック本本人手渡し会」で、舞台上に再び現れた高橋は、先ほどとは一転、すっかり「貝原茂平」になりきり、傍らに「貝原が好きな」メトロノームを従え、ファン1人1人と握手。すべてを終えると、「では、公務に戻らなければいけないので」と言葉を残し、ステージを後にした。

 4月22日(金)放送のスピンオフドラマ『民王 スピンオフ~恋する総裁選』(テレビ朝日系)では、『民王』とはまた違った貝原の一面が見られるとのこと。再びテレビの前の「貝原ファン」を悶絶させること間違いなし、のようだ。