8月24日夜、『ニコニコ動画』というインターネットメディアに生出演。元2ちゃんねる管理人で、ニコニコ動画を運営する「ニワンゴ」取締役の西村博之(ひろゆき)氏と「ひきこもり社会日本~非モテからリア充へ~」というテーマで対談した。

 これまでテレビには何度か出たことがあったものの、こうしたインタラクティブにユーザーの反応がわかるネット動画に出るのは、初めての体験。要領がよくわかっていない上に、相手が質問上手な“ネット界のカリスマ的存在”だと事前に聞かされていたので、正直言って、とても緊張した。

 ひろゆき氏との生トークの模様は、時折話を脱線させながらも、予定の1時間を上回る1時間30分余りにわたって中継。当日は、スタッフの予想をはるかに超えて、1万9000人近くもの人が番組を視聴し、盛り上がり?を見せた。

「外出しないのはダメなことか」
“家に居ること”も選択肢であるべき

 とくに興味深かったのは、ひろゆき氏の中にも“引きこもり”の人たちに近い心性を感じられたこと。そして、大学の心理学科を卒業しているだけに、よく勉強しているというか、彼らの気持ちを非常に理解できていて、的確で新鮮なメッセージを視聴者に発信していたことだ。

 ひろゆき氏はまず「なぜ人は外出しなければいけないのか?」という視聴者からのコメントを紹介。

「外出しないから、あなたは引きこもりですって、(外出しないことが)悪いことのように言われている気がしている。外出しなければいけないの?って思った時点で、ダメなヤツだと言われたら、しゃーないかな」
と指摘する。

 確かに、「外に出ないのはダメな人なのか?」と、誰かが言っているわけではない。しかし、実際、多くの人は、毎朝、出勤して仕事をしなければ…」といった規範性のようなものを刷り込まれている。そのことが「昼間からブラブラしていることを近所には知られたくない」という強迫観念につながり、何となく外に出なければ…という動機の1つになっているのかもしれない。

 ひろゆき氏は、こう持論を展開する。